廃棄物量90%以上削減・
コスト80%以上削減に成功した

災害時排水処理の
3大課題とは?
- 処理コスト圧縮
- バキュームカーなどで産業廃棄物処理していた汚泥を、災害現場にて水と固形物に分離!処理コストを50%程度削減できます。
- 早期復旧
- 現場に合わせた災害時排水処理システムを導入することにで、地方で大量の廃棄物の受け入れ先がなく復旧が進められない場合などに現地で処理が可能。被災施設、工場の機能停止期間を最小限にとどめます。
- 環境保全
- 排水や汚泥中の油や有害物、有機物を遠心分離機で水と固形物に連続的に分離!有害物の不溶化等により、地域環境を安全に保ちます。
数字で見る導入効果期間・コスト削減などに大きな導入効果
近年増加傾向にある災害発生時に、設備が被災した時や急遽、大量の汚泥処理が発生した時など、場内で効果的に処理することが行われていません。従来工法では災害の影響でバキュームカーでの場外運搬が困難だったり、高濃度汚泥の場合、処理が追い付かないなどの問題がありました。
弊社の災害時排水処理システムは、場内に仮設水処理プラントを設置し、脱水機(遠心分離機)などを使用することで、その場で短期間に処理する事が可能になり、油、有害物、有機物を含む排水や汚泥、急激に増加してしまった汚泥の減容化など幅広く対応できます。
また、汚泥を固体と液体に分離することで、発生汚泥の大幅な減容化が出来るため産廃費用の削減につながります。
現場事例のご紹介
課題と効果
水力発電ダム水没時の含油排水処理
台風で川が氾濫した影響で、水力発電ダムが外部、内部共に水没してしまい備蓄してあった潤滑油等の油が流出し、10,000m3という膨大な含油排水が出てしまいどこにも流す事が出来ないので困ってました。
災害時排水処理システムを稼動させることにより、油を含んだ排水を問題なく処理し、そのまま廃棄してしまう方法に比べ廃棄物量を大幅に減容化。一次処理で含油排水に最適な凝集剤を使い固形物を濃縮することで、二次処理の脱水機(遠心分離機)で効率よく水と固形物に分離することができました。
処理水の回収率は99%以上と非常に不純物の少ない水になっており河川放流を行いました。周辺地域が被災しているなかで最初に復旧できたのはこの水力発電ダムでした。
このように、処理の難しい排水でも、最小限のコストでスピーディに問題解決をさせることができました。

※遠心分離機で分離された固形物(脱水ケーキ)の含水率は性状により変わります。含水率が高い程、廃棄物量は増えます。

※バキュームカーの単価は30,000円/m3(運搬処分費含む)で試算しています。
処理前
処理後
災害時処理システム フロー図
(クリックで拡大)

事例解説
10,000m3という膨大な含油排水であり、固形物の濃度が2,000mg/Lと低かったため、二段階に分けて処理を行う方法をご提案しました。まず、一次処理では含油排水用の凝集剤を使い排水に含まれる油と固形物を同時に凝集させ沈殿槽で濃縮します。二次処理では、油と一緒に濃縮された固形物を脱水機(遠心分離機)により水と固形物に分離します。脱水ケーキ(分離された固形物)は廃棄物として処分し、分離した水は水処理後に放流します。
現場内の限られたスペースに機材を設置するため、配置は弊社で提案させて頂いております。(写真1)
災害により被災した水力発電ダム外観と周辺の状況。(写真2)(写真3)
水力発電ダム内部と設備の状況(写真4)(写真5)
一次処理では反応槽で含油排水を攪拌させ、処理に必要な凝集剤を添加しながら反応させます。(写真6)
含油排水に含まれる油と固形物と凝集剤が反応すると、フロック状態(水と固形物に分離した状態)になり固形物を沈殿槽で濃縮していきます。きれいな上水は処理水槽へ流れていきます。(写真7)
二次処理では一次処理で濃縮された汚泥を脱水機(遠心分離機)で1時間当たり約5m3の汚泥を脱水ケーキ(分離された固形物)と水に分離しました。(写真8)(写真9)
脱水機で分離された脱水ケーキの含水率は平均70%です。(写真10)
処理された水の99%以上を河川放流できる水質を担保しました。(写真11)
災害時排水処理システムは、このような緊急時の新たな選択肢としてお考えいただけます。

写真1 現場全景

写真2 水力発電ダム外観

写真3 水力発電ダム周辺被災状況

写真4 水力発電ダム内部被災状況

写真5 水力発電ダム内部設備被災状況

写真6 含油排水攪拌状況

写真7 上澄みと汚泥の分離状況
(左:沈殿槽~右:処理水槽)

写真8 脱水機(遠心分離機)設置状況

写真9 処理水槽状況

写真10 脱水ケーキ(分離された固形物)

写真11 処理水(分離された水)
迅速なサポート
仮設プラントを
迅速に設計・見積・設置運用
仮設プラントに必要な処理能力は土質や発生泥水濃度により変わります。
セイスイ工業では、過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行い、お客様に最適な設備をご提案しております。
- 営業担当者から
お問い合わせからプラン実行まで、最短1週間でご対応いたします!
- セイスイ工業株式会社 営業・技術 第2チーム
小倉 拓也
安心と信頼
国土交通省・新技術情報提供システム
「NETIS」に登録
セイスイ工業の技術は、経済性・効率性・環境保全の面での革新性が認められ、2020年5月に国土交通省の新技術提供システム(通称NETIS)データベースに登録されました。従来の濁水処理プロセスでは処理の難しい高濃度泥水処理において、経済性32.76%向上、施工性12.5%向上が認められております。環境保全については、従来は産業廃棄物として処分されていた泥水が再利用できることにより、周辺環境への配慮が可能になります。

よくある質問
- Qどのような災害現場で有効ですか?
- A台風被害や河川氾濫被災後、施設・工場に滞留した排水・汚泥などの効率的な処理に有効です。水害・災害現場において、従来バキューム搬出が必要だった高濃度泥水処理や産業廃棄物処理にも有効です。
- Q国内のどの地域まで対応していますか?
- A設備が設置できるスペースさえあれば、日本全国で処理を行えます。
- Q現場で必要なものは何ですか?
- A現場で必要なものは、①設置スペース、機械の搬入路 ②電力(発電機も手配できます) ③水(薬品溶解用水、洗浄用水)などです。弊社は仮設型プラントのレンタル実績が多数ありますので、何でもご相談下さい。
- Qレンタル期間はどれくらいですか?
- A1日だけの実験工事でも可能です。1日~長期まで対応しております。4トン車の上に設備を乗せたまま処理をした実績もございます。また、短期間の場合、運転員の派遣も可能です。
- Q公共事業の実績はありますか?
- A下水処理場、土木現場など使用実績は多数あります。積算にも対応いたします。
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