廃棄物量80%以上削減・
コスト70%以上削減に成功した

下水処理場における汚泥処理の
3大課題とは?
- 処理コスト圧縮
- 従来、産業廃棄物処理していた汚泥を、現場にて固形物と水に分離脱水!脱水減容化したことで処理コストを最大80%削減できます。
- 工期短縮
- 急な設備トラブルでも仮設水処理プラントで迅速対応!連続的に汚泥を分離脱水をする事で、従来技術に比べ工期も最大30%短縮します。
- 環境保全
- 産業廃棄物として処分されていた水を分離することにより、経済性の向上だけではなく地球環境への負荷の抑制が図れます。
大量の汚泥が発生する現場で有効なセイスイ工業の
「下水汚泥処理システム」
下水処理場における既設設備の改修工事や更新工事をはじめ、災害による被災により既設設備が使えなくなる場合があります。このような、汚泥を大量に処理する必要に迫られた現場において、脱水機(遠心分離機)を用いてそのまま汚泥を短期間で水と固形物に分離することで、廃棄物の総量削減や、経済性、安全性、施工性の向上などを可能にする従来には無かった画期的な工法です。
現場事例と導入効果バキューム処理量300m3以上ならメリット大!
下水処理場における既設設備の改修工事や更新工事の際に発生する汚泥をはじめ、予期せぬトラブルや近年増加傾向にある災害などで急遽大量の汚泥が発生した時などは、場内で効果的に処理することが難しいという課題があります。また、消化槽浚渫時、消化槽内は有毒ガスが充満しており、その中での作業は作業者にとって大変大きな負担になっています。
従来工法では、消化槽内に作業者が入り常時危険な環境下での作業を行う事が多く処理に時間を要します。し渣分が多い場合は、し渣がホースに詰まりバキュームで汚泥を吸引する事ができない、高濃度の為に一般的なポンプでは送水出来ない、廃棄物量が膨大になり費用が高額になるなどの問題がありました。
本システムは、機械化を進めており消化槽内で常時作業する必要がないため、作業者の負担を大幅に軽減するとともに、脱水機(遠心分離機)やし渣除去機(ロータマット)、特殊なポンプなどを使用することにより、従来工法では送水や処理が難しかったし渣でも処理をすることが可能です。このため、改修や更新時に既設設備の負荷を下げることも可能であり、また、汚泥を水と固形物に分離することで、発生汚泥の大幅な減容化が出来るため廃棄費用の削減につながります。
現場事例のご紹介
課題と効果
消化槽汚泥処理
【ご相談内容】
消化槽を撤去する際に槽内に堆積している汚泥6,000m3を処理したいが、髪の毛や繊維物を含むし渣、ゴミ・砂などが多く含まれており、当初計画していた汚泥処理方法では処理できないので困っている。
【効果】
仮設汚泥減容化プラントを3か月稼動させることにより、髪の毛や繊維物を含むし渣・ゴミ・砂などを含んだ汚泥も問題なく処理し、そのまま廃棄してしまう方法に比べ、廃棄物の量を大幅に減容化できました。一方、処理水の回収率は98%以上と非常に不純物の少ない水になっています。
処理前
処理後

※バキューム工法は汚泥を2倍希釈した場合の処理量と仮定しています。
※脱水ケーキの含水率は汚泥の性状により変わります。含水率が高い程、廃棄物量も増えてきます。
事例解説
今回の汚泥は、髪の毛や繊維物を含むし渣、ゴミ・砂などが非常に多く含まれた処理の難しい汚泥でした。通常のポンプでは送水ができないことから、堆積した汚泥を希釈しながら特殊なポンプで送水した後に三段階に分けて処理をする工法をご提案しました。
一次処理では、し渣除去機(ロータマット)にて、し渣を除去し、二次処理では砂分除去機(サイクロン付き振動篩機)を使う事で75μm以上の砂分などを除去。三次処理では、汚泥に含まれる75μm以下の固形物を脱水機(遠心分離機)で水と固形物(含水率70%)に分離します。
一次から三次処理で除去した固形物は廃棄物として処分し、分離された水(処理水)は再び既設水処理設備へ戻します。
仮設汚泥減容化プラント フロー図
(クリックで拡大)

配置は弊社で提案させていただいております。(写真1)
対象となる消化槽です。消化槽の開口より特殊ポンプを設置します。(写真2)
消化槽内の濃度の薄い汚泥はそのまま送水し、堆積汚泥を水で希釈しながら し渣やゴミごと特殊ポンプで仮設汚泥減容化プラントへ送水します。(写真3)
消化槽から送水されてきた汚泥を最初に処理するのが、し渣除去機(ロータマット)です。ここでは、し渣など大きいゴミを除去していきます。(写真4)
一次処理のし渣除去機(ロータマット)で除去された、し渣などの大きいゴミです。(写真5)
二次処理では一次処理で除去できなかった砂分などの固形物を砂分除去機(サイクロン付き振動篩機)で除去します。(写真6)
75μm以上の砂などの固形物は、この処理で除去されます。(写真7)
三次処理では二次処理で除去できなかった75μ以下の固形物を含んだ汚泥を処理します。(写真8)
4台の脱水機(遠心分離機)で1時間当たり約70m3の汚泥を固形物(脱水ケーキ)と水に分離しました。(写真9)
脱水機(遠心分離機)で分離された固形物(脱水ケーキ)の含水率は平均70%です。(写真10)
分離された水(処理水)は既設水処理設備へ送水します。処理水の回収率は98%以上と非常に不純物の少ない水になっています。(写真11)
水位が下がりポンプでの送水が出来なくなった為、最後はバキュームカーで吸引した後に仮設汚泥減容化プラントで処理を行いました。(写真12、13)

写真1 仮設汚泥減容化プラント全景

写真2 消化槽全景

写真3 特殊ポンプでの引抜状況

写真4 し渣除去機(ロータマット)設置状況

写真5 一次処理後固形物(し渣や大きいゴミなど)

写真6 砂分除去機(サイクロン付き振動篩機)設置状況

写真7 二次処理後固形物(75μm以上の砂分)

写真8 二次処理後の汚泥

写真9 脱水機(遠心分離機)

写真10 脱水ケーキ(含水率70%)

写真11 分離された水(処理水)

写真12 バキュームカーでの引抜状況

写真13 バキュームカー
迅速なサポート
仮設プラントを
迅速に設計・見積・設置運用
仮設プラントに必要な処理能力は土質や発生泥水濃度により変わります。
セイスイ工業では、過少設備や過剰設備にならないよう常に事前調査を綿密に行い、お客様に最適な設備をご提案しております。
- 営業担当者から
お問い合わせからプラン実行まで、最短1週間でご対応いたします!
- セイスイ工業株式会社 営業・技術 第2チーム
小倉 拓也
安心と信頼
国土交通省・新技術情報提供システム
「NETIS」に登録
セイスイ工業の技術は、経済性・効率性・環境保全の面での革新性が認められ、2020年5月に国土交通省の新技術提供システム(通称NETIS)データベースに登録されました。従来の濁水処理プロセスでは処理の難しい高濃度泥水処理において、経済性32.76%向上、施工性12.5%向上が認められております。環境保全については、従来は産業廃棄物として処分されていた泥水が再利用できることにより、周辺環境への配慮が可能になります。

よくある質問
- Qどのような現場で有効ですか?
- A下水処理場において、急遽大量の汚泥が発生した時、場内で効果的に処理することが難しい場合などに有効です。従来工法では送水や処理が難しかった、し渣の処理にも有効です。
- Q国内のどの地域まで対応していますか?
- A設備が設置できるスペースさえあれば、日本全国で処理を行えます。
- Q現場で必要なものは何ですか?
- A現場で必要なものは、①設置スペース、機械の搬入路 ②電力(発電機も手配できます) ③水(薬品溶解用水、洗浄用水)などです。弊社は仮設型プラントのレンタル実績が多数ありますので、何でもご相談下さい。
- Qレンタル期間はどれくらいですか?
- A1日だけの実験工事でも可能です。1日~長期まで対応しております。4トン車の上に設備を乗せたまま処理をした実績もございます。また、短期間の場合、運転員の派遣も可能です。
- Q公共事業の実績はありますか?
- A下水処理場、土木現場など使用実績は多数あります。積算にも対応いたします。
お問い合わせ・資料ダウンロード
(資料は即時ダウンロード!資料のみご希望の場合メールだけで結構です)

廃棄物量80%以上削減・コスト70%以上削減に成功した
下水処理場での事例を豊富に収録!

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